マドリードにある『片方だけオッパイがでている絵』を探してほしいと託された話

片方だけオッパイがでている絵を探してほしいと託された話

これはビアバーの店長から「マドリードのどこかに片方だけオッパイが出ている絵があるから見つけてほしい」と頼まれた話です。

ビアバーでの会話

東京での社会人生活も終わりに近づき、近所のビアバーの店長に中目黒を離れてマドリードに行くと話をしました。このビアバーは19時までに入店するとハッピーアワーでジョッキたっぷりの美味しいシードルが500円で飲めるお気に入りのお店でした。

店長:「マドリード行くの? それならちょっとお願いがあるんだけどいい?」

そう言ってiPhoneの写真を見せてくれました。
暗くボケているけど、「ボロボロの服を着て銃を持った女の子が片方のオッパイだけはだけている絵」でした。

店長:「ちょっとこの写真の絵を見つけてきてくれない?」
ぼく:「いいですけど。店長、この絵マドリードのどこにあるんですか?」
店長:「それが忘れちゃったんだよね〜」
ぼく:「え、それ難しすぎw」
店長:「この絵はさ、おれが新婚旅行でスペインに行ったとき、たまたまマドリードの街で見つけた絵なんだよ」
ぼく:「へー、思い出の絵なんですね」
店長:「そうなんだよ。そのときはなんとも思わなかったけど、見返したら気になっちゃって」
ぼく:「はいはい」
店長:「だって片方だけオッパイ出した女の子が神妙なツラして銃持ってるんだよ? どんなタイトルの絵か気にならない?」
ぼく:「たしかに、そう言われると気になりますけど…。さすがに何かヒントないですか?」
店長:「ないなー。唯一覚えているのは、この絵はマドリードで見たということだけ」
ぼく:(そんな何のヒントもない絵が大都会のマドリードで見つかるわけないだろ)

一応、スペイン語で「Pintura chica pistola tetas(絵画 少女 銃 オッパイ)」と検索したり、画像検索やスペイン人の友人に聞きましたが、何の手がかりも得られませんでした。

マドリードに到着

3ヶ月が経ちました。
その間、ぼくは880kmのスペイン巡礼路を歩いたりスペインの周辺国を旅行して、友人のいるマドリードに戻ってきました。久しぶりに会う友人と飲みに行こうという話になり、マドリード中心部のソル駅に来ました。
ぼくの友人は、二人とも大の食いしん坊。彼らの行きつけのバルへ連れて行ってもらい、生ハム・スペイン風モツ煮込み・鱈の揚げ物・オリーブの酢漬け・美しい創作料理をたらふく食べて、ビールもワインもガンガン飲む。(本当にどれを食べても美味しい)
この日はグルングルンに酔いました。

翌朝起きて、友人と「昨日の夕飯は美味しかったね」と話をしてたら、「帰り道になんか騒いでいたけど、どうしたの?」と聞かれました。すっかり昨日の記憶は忘れてしまい「え、何のこと?」と困惑。
どうやら帰り道に目当ての「片方だけオッパイがでている絵」を見つけたらしく、それで騒いでいたらしい。
友人に「以前変な絵の写真を送って聞いたでしょ? その絵を見つけたんだ」と話すと「あの絵だったのか! すごいな!」と興奮気味に答えてくれるも「ごめん、おれも酔っていたらかどこだったか忘れた」と。

簡単に昼食をとって、再びスペイン中心部のソル駅へ。
ここまで来れば簡単で「自分が移動した場所を時間ごとに記録してくれるMoves」というアプリをダウンロードしてあるから、深夜に歩いた場所を巡れば見つかるはず。
マドリードの昼のバル街を抜けて、歩くこと5分。割とあっさり「片方だけオッパイがでている絵」を発見!サンキューMoves!

マドリードにある『片方だけオッパイがでている絵』を探してほしいと託された話
ついに目当ての絵画とご対面

マドリードにある『片方だけオッパイがでている絵』を探してほしいと託された話
「Taberna Alhambra」というお店の外壁に飾ってあるました

どんなタイトルの絵か気になるのでお店の人に聞いてみようと思い、バルがオープンするまで近くのカフェでビールを飲みながら待機。オープンと同時に入店し、お店のオーナーらしき人に聞いてみた。

ぼく:「この絵はなんてタイトルなんですか?」
店主:「・・・・」

(Googleで調べたスペイン語が通じていない)

店主:「ベラべレバムチャペレイロ・・・・・」

全然何を言っているかわからないのGoogle翻訳談(iPhoneに向かって話してもらいGoogle翻訳で日本語に変換)に持ち込んだ。

お店のオーナーが質問にだけ短文で答えてくれたらよかったんだけど、一気に話し込んでしまうからGoogleもパンク気味になり、翻訳がめちゃくちゃに。そんな感じで10分くらいやり取りをしていると、ぼんやりと絵についてわかってきた。

  • どうやらこれは絵ではなく、写真である
  • お店がオープンした時の記念に撮影した
  • 少女の正体は、スペインで有名な「Tequila」というバンドチームのFelipe Gutierrez の娘さん
  • 写真のタイトルやコンセプトは特にない
  • こんな質問をされたのは初めて
  • 好きなだけ写真を撮っていいよ

絵画だと思っていたのに、なんと写真という驚きの事実。そして、あんな神妙な表情をしているのに何のタイトルもない写真とは…。

考えてみれば、有名な絵画だったり写真であれば何かしら情報があるはずで、ただお店に飾ってある絵なら何の情報もないわけだと納得。でも、とりあえず目的は達成したらかお祝いにビールで乾杯!
店主からは、クラブW杯でレアルからゴールを奪った柴崎岳の話になり「GAKU」と呼ばれ、他のお客さんともサッカーの話で盛り上がり楽しい時間を過ごせました。

店長に報告してみた

これは凄いミラクルを起こしたと思って、かなり興奮気味に店長に連絡してみた。大阪の人口が269万人で、マドリードの人口は316万人で大阪より50万人も多い。そんな大都市で何のヒントもなく街をふらついていただけで目当ての絵を見つけたんだからアンビリーバボな話なはず!(きっと店長は大喜びをして感謝してくれるぞ!)

ぼく:「店長、いまマドリードにいるんですけど、ついにあの絵見つけました!」
店長:「お、見つかったか! すごいね〜」
ぼく:(あれ…? 意外と反応普通だ)

このやり取りの中で絵はどこにあったのか、どんな題名なのか色々説明しましたが、いまひとつ反応が変わらないw もっと大はしゃぎして喜ぶと思ったのに!(ちくしょー店長)

別にそんな努力して見つけたわけじゃないけど報われた気がしない、ということで帰国してから直接お店に行ってみた。
ぼく:「店長、いま帰国しました!」
店長:「あ、おかえり〜」
ぼく:「お土産であのお店の名刺持ってきました、あの写真が使われていますよ!」
店長:「本当だ、この写真だよ〜。いやー懐かしいなぁ」
ぼく:「ぼくも本当に見つかると思わなくてビックリしましたよ」
店長:「うん、そうだね」
ぼく:「そうですよね〜」
店長:「…」
ぼく:(まさかここでも普通のリアクションかよ…w)

おしまい

今回店長は喜んでいるのかどうなのかよくわからないリアクションでしたが、とりあえず面白い写真が見つかってよかったです。(笑)

マドリードにある『片方だけオッパイがでている絵』を探してほしいと託された話
後日スペイン人の友人と再訪した時の写真

マドリードにある『片方だけオッパイがでている絵』を探してほしいと託された話
ショップカードにも写真が使われている

写真の詳細

題名:なし
説明:「Tequila」というバンドチームの「Felipe Gutierrez 」の娘さんの写真

マドリードにある『片方だけオッパイがでている絵』を探してほしいと託された話
右端がFelipe Gutierrez さん

写真があるレストラン

店名:Taberna Alhambra
住所:Calle de la Victoria, 9, 28012 Madrid, スペイン
TEL:+34 915 21 07 08

中目黒にあるビアバーの店長

店名:Ye Malthouse
住所:東京都目黒区上目黒2丁目24−14
TEL:03-6452-2170